業務シナリオ

弊社がこれまで関わってきた業務の中で、特徴的な業務をシナリオにしてご覧に入れます。

シナリオ1

地下水位の定常観測による、地下水の動向の予想(地下水質モニタリング、京都府J財団)


砂利採取跡地への埋め戻し土壌が、地下水に影響を及ぼしていないか、どうやって監視すればよいか相談をもちかけられたときの案件です。

弊社では、長期的なスパンで、定期的に地下水位と地下水質のモニタリングを行い、データを蓄積した上で、結果を公的な委員会で定期的に評価するという計画を提言しました。

suii_keisuiikei_21)地下水位専用の観測井戸を設計、設置します。

2)地下水位を連続的(1時間毎に記録して、降雨量と地下水位の関係を解析します。

3)地形の解析、地下水位の変化から、地下水の大まかな流れの方向と相対的な流速などを予測します。

4)定期的に地下水の水質分析を行い、水質の変化を追跡・モニタリングします。


このようにして蓄積された貴重なデータは、定期的に委員会で報告・評価されます。平成18年度の時点で、水位水質モニタリングは4年目に入りました。

シナリオ2

地下水位と地下水質の間にどのような関連があるかを知りたい(地下水保全、愛知県O町)suii_kaiseki_1


町内の豊富な地下水資源を保全する条例作りに先立ち、地下水に関する基礎調査を持ちかけられたときの案件です、弊社では次のような計画で調査を実施しました:

1)地下水専用観測井戸の設計・施工

2)地下水の連続観測(1時間毎)、雨量との対比

3)地下水位の変動と連動して地下水の主要成分を分析

この結果から、次のことが分かりました:

● 年間を通して、当地の地下水の水質は同じでなく、地下水位が低い時期、高い時期でほぼ2分されること、

● 毎年5月から7月・水田の涵養期にかけて地下水位が数メートル単位で急上昇していること。また、水田に灌水がほぼ終わる9月からは急激に低下していること、

● このことから、当地の地下水の涵養は水田などからの外部涵養が大きな比率を占めると考えられること、

●地下水の水質の変化も、外部涵養源の影響が及んでいると考えられること

  *涵養:水が地層などに染み込み地下水を養い育てること

シナリオ3

汚染した地下水の流動方向・流速の実測(地下水汚染動向の特定、滋賀県R市)

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廃棄物処分場から汚水が地下に染出し、地下水の汚染の拡大が懸念されるとして相談を受けた案件です、弊社では、次のような計画を立て、調査行いしました: 

1)地下水専用観測井戸の設計・施工・監理

2)地下水位の連続観測(各井)

3)水質分析

4)トレーサー薄まり具合の観測による地下水流速の検出


この結果、次のことが分かりました:

 ● 地下水専用観測井を設計することにより、どの帯水層が実際に汚染しているか特定できた、

 ● 地下水の連続的な観測により、大まかな地下水の流れの方向と季節変化を知ることができた、

 ● 汚染した帯水層の中でも流れが均一でなく、流れが速く汚染伝搬に特化した水の流れがあることが分かった、

シナリオ4

地下水の流動方向・流速の実測(地下水保全、愛知県O町など)


地下水環境の保全、汚染源の拡散方向の予測など、地下水の流動方向と流速を正確に知ることは、時として非常に重要な課題です。しかしながら、目に見えない地下のこと、これらの値を正確に実測するとことははなはだ困難です。

 地下水の流速や流動方向を知る方法としては、これまでにも、

 ● 井戸に流速・流量計を仕込む方法(精度上の問題)
 ● 染料や浮遊物などを流して、カメラなどで視覚関知する方法(精度上の問題)
 ● トレーサーの薄まり具合で流速を知る方法(流動方向が観測できない)
 ● 放射性トレーサーを地下水に流してこれを探知する方法(探査困難、環境汚染等)

 などが知られていますが、どれも一長一短で精度的に満足ゆくものではありません。

弊社では、この問題に対し、地学博士・横山卓雄(同志社大学名誉教授)らと研究、開発を行い、これまで、岐阜県K市、愛知県O町、滋賀県R市などをはじめ、行政や民間のお客様のご要求に対して精度の高い実測値を提供した実績があります。

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一例として弊社では、多孔式トレーサー法流向・流速観測試験(上図左)と単孔式トレーサー法流向・流速観測試験(上図右)を組み合わせております。この方式の特長としては、

 ● トレーサーには安全性の高い飽和食塩水を用い、
 ● トレーサーの薄まり具合を中心孔と補助孔で同時にリアルタイムに計測できる、
 ● 多孔式・観測地点には(上図左)の様に、中心孔を取り巻く複数の補助観測孔を設置、
 ● 中心孔にトレーサーを投入、補助観測孔に設置したセンサーでトレーサーの到達をリアルタイムに観測、
 ● 単孔式トレーサー濃度変化解析と複孔式トレーサー到達観測を組み合わせて、地下水の流量を推定できる、
 ● 現場の状況に応じて、トレーサーの投入深度を選択的に変えることが出来る、
 ● 代表的なトレーサーの投入方法として、トレーサー団子法、スポット注入法、表面散布法、複合法などがある、

これにより、これまでになく非常に高精度に地下水の流動方向、流速を実測、流量を計算することが出来ます。

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